ふしぎデザインブログ

デザイン事務所「ふしぎデザイン」の仕事やメイキングについて書くブログです。

第一回 電化美術展

5/26・27日の二日間、阿倍野長屋で行われた展示「電化美術」に参加しました。いやー、楽しかった!自分たちで場所を作る体験を久しぶりにしたので、余計にエキサイティングでした。ものは作るだけじゃなくて、見てもらわないと生きないということを再認識し…

まだ作ってます

ただいまの状況。展示台を先に作ったけど乗せるものがまだ足りないよ!

ローファイな花器制作中

これが、こうなって、こう!ロウを使った型取りがようやくうまく行って、テンション上がり気味です。あとは色かな。クレヨンを使って着色する方法がけっこう一般的なようだけど、実験してる時間あるだろうか。顔料を使うにしろ染料にしろ、100均で鍋を買って…

コンピュータによる原始

前回のポストで言っていた「コンピュータによる原始」とは、要するにこういうことです。ほとばしる8ビット感、バキバキの面、そしてサイケな色使い。もっと掘ってみよう。 シビレる!!!

展示 "電化美術"に参加します

このたび、「電化美術」という展示に参加させていただくことになりました。http://www.facebook.com/denka.artsインターフェイスを中心とした若手デザイナーが集まり、いろいろと面白い作品を出し合う展示です。5/26〜27日、大阪の阿倍野長屋というスペース…

サウンドプロダクト9 フォルムのスケッチ

もうそろそろ絵じゃなくて作らないと!

タダCAD その3

タダでCAD造形をアウトプットする方法、その3です。その1、その2はこちら。前回、Sketchupを使ってお椀型をひらきにしたので、今回は紙に印刷し、折って形を組み立てます。1 展開図を整えるまず、Sketchupからエクスポートしたstlファイルを、印刷に適したai…

タダCAD その2

タダでCAD造形をアウトプットする方法、前回の続きです!作りたい形をバキバキにしたstlファイルができたら、次はそこから展開図をつくります。今回の使用ソフトはgoogle sketchup、さらにunfold toolとsu2stlというプラグインを使います。1 使用ツールの準…

サウンドプロダクト8 情報の解像度

情報が詰まっていて、美しいだけではなく伝達メディアとしても優れている絵に憧れます。サウンドプロダクトを進める上で描くスケッチにおいても、見るほどにいろいろな情報が伝わるような絵をめざしています。ものの形や質感だけでなく、絵に乗せられる情報…

タダでCAD造形をアウトプットする方法 1

パーソナルファブリケーションというものをやってみたいけど、身の回りにはレーザーカッターも3Dプリンタもない。なので、できるだけお金をかけないで、パソコンで造形したものを現実世界にアウトプットする方法を考えました(と思ったら、Fabcafeのwebに同…

デザインスケッチってなんだっけ

草野くんのブログのポストを読んで、ものすごく共感しました。プロダクトデザインと、それを進めるためのスケッチについてとても鋭い考察を展開しています。まず読んでください。その内容をふまえて、デザインスケッチについて僕も考えてみることにします。…

サウンドプロダクト7 堺の材木屋 サンセイ

もう先週のことになりますが、木工本番用の材料を買いに堺に行ってきました。上野芝駅からしばらく歩き、まっすぐな道が目立つ閑静な住宅街の中に、目指す材木屋さん、サンセイがあります。僕のような個人に対して、ケヤキやサクラ、タモなどの広葉樹材を売…

サウンドプロダクト6 - 想像上の植物を描く

前回までは木工でしたが、今回は絵です。今まで作って来たものが、木に実っている姿をスケッチしています。ありもしないものを想像して描くのは楽しい。プロダクトデザインのスケッチも同じかも。想像上の植物を魅力的に描いているものとして思い出したのは…

欲しくなるサウンドプロダクト5

前回の続き、ボンドで二つの材を貼り合わせました。 下の材はまだ四角いままなので、上の板に合わせてノコギリで切っていきます。 だいたい形になったところで、のみとごっつい棒ヤスリを使って底面を削ります。大まかな形の完成。ここからは仕上げです。ペ…

欲しくなるサウンドプロダクト4

近くの刃物屋さんに研ぎをお願いしていた道具を引き取ってきたので、いよいよ木工作業に取りかかります。いきなり本番に取りかかって失敗すると材料がもったいないので、まずはミニチュア形状モデルを作ることに。形は前回のものと同じです。この鉋、大学一…

欲しくなるサウンドプロダクト3

さっぱり更新していませんでしたが、「欲しくなるサウンドプロダクト」製作中です。テーマは、「音を受粉する植物の種子をデザインする」植物は、通常花粉によって遺伝情報を交換しますが、それを音で行う。この植物たちは、花粉の代わりに音を放出し受容す…

Panamarenko

パナマレンコ(1940〜)ベルギーのアーティスト。飛行装置や車など、現代の機械をモチーフとしながら、ぎょっとするような生々しさを持った作品を作り続けています。この人の面白いところは、作品を「機械をモチーフとしたオブジェ」としてではなく、「本気で…

2011年に手に入れた本 ベスト5

今年もあっという間に年の瀬になってしまいました。特に秋からが速かった。社会人になり、使えるお金が少し増えたこともあって、今年は意識して本をたくさん読むようにしていました。(買った本の半分以上はビジュアル中心なので、読んだとは言えないかもし…

欲しくなるサウンドプロダクト2

コンセプトとかはもうちょっと後でまとめます。今回はポンチ絵のみ。音でコミュニケーションする生き物の種子をイメージしています。

電気を使う工業製品は、だいたい「中身」と「ガワ」を持っています。繊細な中身はガワによって外の環境から切り離され保護されているのですが、ものの機能を発揮するためには、外と中がつながっていないといけない場合が多々あります。なので、工業製品には…

欲しくなるサウンドプロダクト

欲しくなるサウンドプロダクト という放課後課題をはじめました。多摩美プロダクトが誇る奇才、草野くんとお互い見せっこしながらやっていくつもりです。半ば生き物のように成長し、音を発するものがあったらどんな形になるだろうか、草花に受粉という仕組み…

NATURE INTO ART

古本発掘シリーズ、第5弾は「NATURE INTO ART A Treasury of Great Natural History Books」です。この本は、1979年、ロンドンのWeidenfeld&Nicolsonという出版社から発行されています。全220P。この本のテーマはおそらく、人間が自然のどのような姿に注目し…

魯山人

古本発掘シリーズ 今日は1988年に京都国立近代美術館で開催された、「北大路魯山人展」のカタログです。魯山人、という名前は知っていましたが、具体的にどんな人か知らずにいました。カタログによると、不遇の少年時代を過ごしながらも、書の腕前を認められ…

「重かった」時代のコンピュータ

古本発掘シリーズ その3は "Computers: An Illustrated History"(TASCHEN)です。コンピュータがこの世に出現してから、AIBOが登場するぐらいまでの歴史を、大量の写真を使って解説してくれます。文章も多いですが、図版が主の本なので、英語が読めなくても楽…

緑色の肉

多肉植物って、ちょっとグロテスクで陰のあるところがあって好きです。名前の通り、ちょっと肉っぽい質感を持っている。 橋本にて。久しぶりにフィルムで写真を撮りました。やっぱり光がきれいだけど、現像代の高いこと・・・!

描かれたユートピア

古本発掘シリーズ その2は、Helmut Jacobyの"New Architectural Drawings"です。Helmut Jacobyは建築家。1926年ドイツ生まれ、ベルリン工科大学、ハーバード大学で学び、1956年に自らの建築事務所を設立しました。この人が面白いのは、自分が建築を手がける…

TECHTILEシンポジウム

このあいだ、山口のYCAM(山口情報芸術センター)で行われた「TECHTILE」シンポジウムに参加してきました。ーテクタイルは、先端技術を基盤として、触感を意識した価値づくりを目指す活動です。触覚という感覚を対象とするだけではなく、人間の受ける触にま…

植物に潜むモダンとポストモダン

植物の目的は、乱暴にまとめると「光を浴び、水を吸って生長すること」だと思います。そのため、葉や茎、根は「光を効率よく浴びる」「水を効率よく吸い取る」という目的のための極めて合理的なかたちをしています。茎、幹、葉には軸があり、方向性がある。…

成長する形と加工される形

生き物のかたちは、染色体の指示のもと、細胞が分裂することによって生まれます。反対に、人が作るものの形は、何らかの材料を変形させ、加工することで作られます。それぞれの目的に応じて、生物も、道具もそれぞれ長い年月の中で洗練され、様々なフォルム…

日本のボタニカルアート

まだ写真が一般的でなかった時代のヨーロッパでは、図鑑などの図像は細密画が用いられていました。目的は植物のかたちや色を正確に描写することでしたが、その性質上カラーで描かれることが多く、絵画としても強度のあるものが多く生まれました。それらの図…