ふしぎデザインブログ

デザイン事務所「ふしぎデザイン」の仕事やメイキングについて書くブログです。

タダでCAD造形をアウトプットする方法 1

パーソナルファブリケーションというものをやってみたいけど、身の回りにはレーザーカッターも3Dプリンタもない。なので、できるだけお金をかけないで、パソコンで造形したものを現実世界にアウトプットする方法を考えました(と思ったら、Fabcafeのwebに同じようなものが載っててへこんだ)



イメージしてもらえたでしょうか。作ったかたちをポリゴンに分割し、それを展開して平面にします。後はそのデータを紙に印刷して組み立てれば、リアルな立体の出来上がりです。



ここからは詳しい解説です。一回では収まりきらないので、何回かに分割してお届けします!
まず使用ソフトですが、これがミソ。

Rhino Macβ版(プロも使える3D造形ソフト、β版は商用利用不可)
Blender(とっても高機能な3D造形ソフト、映像もできるらしい)
Google SketchupGoogleの直感的な3D造形ソフト、建築中心・拡張機能が豊富)
Sketchupプラグイン1 su2stl(フリー版のSketchupstlファイルを使えるようにする)
Sketchupプラグイン2 unfoldtool(3D形状から展開図を作成)
Meshlab(ポリゴン化した3Dデータを見たり編集したりできるソフト)
TopMod(数学的な面白い形がすぐ作れる3D造形ソフト)

すべてタダ。すばらしい。制作者さまありがとうございます。
記事の中では触れないソフトもありますが、面白いのでぜひDLしてみてください。



さて実際の手順ですが、

1 Rhinoを使えるようにする

の部分をクリックして入力フォームにジャンプ。英語ですが、普通に必要事項を入力していけば、いつのまにかダウンロードリンクにたどり着けます。

(インストール部分は割愛)


Rhinoを起動し、こんな形を作りたいなーっと造形します。ここの解説は難しい(というか僕自身あんまりよく分かってない)ため、「Rhino チュートリアル」とかで調べてください。ソフトに内蔵されている公式チュートリアルも優秀。


RhinoのデータをSTLに書き出してバキバキにする

できた形状をSTL(三角形の平面の集合でできた形のデータ)に書き出します。



ファイル→Exportを選択。書き出しファイル形式メニューの下から三番目にあるstlを選択し、Exportボタンを押します。すると、下のようなウインドウが現れます。


よくわからない数値がいろいろと並んでいますね。これらをいじることによって面の荒さが変わります。
面が細かい(多い)と、形の精度が上がります。面が荒い(少ない)と、精度は下がりますが、印刷後の組み立ての手間が減るため、作業は楽になります。僕もきちんとは分かっていないのですが、上記の設定にすればいい感じにバキバキになります。この際理解せずにやってしまいましょう。
その後のアスキーとかバイナリとかの設定は、どちらでもかまわないです。OKボタンを押しましょう。

これでバキバキになったstlファイルの完成です!


今回はここまで。まとめようとすると長い!先が気になる人は、使用ソフトまとめのリンクを読んでチャレンジしてみてください。