展示 "電化美術"に参加します
このたび、「電化美術」という展示に参加させていただくことになりました。
インターフェイスを中心とした若手デザイナーが集まり、いろいろと面白い作品を出し合う展示です。5/26〜27日、大阪の阿倍野長屋というスペースで作品を展示しますので、お近くの方はぜひぜひお越し下さい。僕は、以前触れていた「タダCAD」の続きを展示します。意外ともう展示間近なのでがんばらないと!
僕の作品のテーマは「コンピュータ(電化)による原始と工芸的原始を組み合わせる」こと。具体的には器を制作します。どんなものになるのか。
現在までにタダCADのプロジェクトで作ってきたのは、平面の組み合わせからなるポリゴン的形状です。複雑なデータである曲面を持たないこれらのフォルムは、コンピュータにとっては単純なものですが、単なるかたちとしてみた場合は、CADの支援なしには作れない複雑さをもっています。ひとつ目のテーマは、この「単純で複雑なかたち」を、そのまま現実にアウトプットすることです。(コンピュータによる原始の具現化)
もうひとつやりたいことは、形状をアウトプットする際の手法について。
3DプリンタやNC切削機などのラピッドプロトタイピングツールではなく、紙による型とロウを用いた素朴な型取り技術で、まるで古代の遺跡から出土したような表情の器を制作できないかと試行錯誤しています。(工芸的原始の手法をとりいれる)
最後に、一番大切なのは、生まれる器が美しいこと。
頭でっかちにいろいろ言ってみても、ものがダメなら話になりません。上記した手法は、あくまでもかっこいいものをつくるための方法であり、目的ではない。コンピュータを使っていかに充実したかたちを作れるかどうかが、本当の勝負だと考えています。
ということで、しっかり手を動かします!どんなものができるかな?