BIOART.JPーバイオメディア・アート展 始まります
いよいよ今週末2/23から、秋葉原にあるギャラリー、アキバタマビ21で「BIOART.JP バイオメディアアート展」が始まります!
上のイメージはフライヤーです。なんとキービジュアルのひとつとして取り上げて頂きました!
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"生命を構成する細胞は、タンパク質を始めとする物質(アトム)でできているにもかかわらず、そこには遺伝子(DNA)というデジタル情報が含まれ、それが分裂、複製、交換することでリミックス、ミューテーションしていきます。物質としてのハードウェアや情報というソフトウェアから、細胞や生物というウェットウェアへ、という大きなメディアの流れの中で、バイオメディアにも近年キッチン・バイオと呼ばれるDIY化の波も訪れ始めました。その状況は、急速にパーソナル化が進むことで技術と芸術が交錯したリベラルな文化を生み出した、1970~80年代のマイクロ・コンピュータやコンピュータアートの誕生時に、自然と重なり合ってきます。"
これは、多摩美術大学の久保田晃弘教授によるこの展示の序文の一部です。この文章が示す通り、展示では様々な「生物と情報」に関わる作品が揃います。
バイオメディア、バイオテクノロジーと聞くと、子供のころの記憶のせいか、なんとなくマッドな科学者が怪しい実験をしている様子が浮かんでしまうのですが(僕だけかな)、今回展示される作品はそのようなステレオタイプではなく、実に多様なイメージ、コンセプトを持っています。はっとするほど美しいもの、思わずドキッとさせられるもの、巧みなユーモアで笑いを誘うものなど、この難しいテーマに対しての、それぞれの多彩な切り口が提示されています。
僕はデンビでも展示していたドローイングのシリーズ、Sound floraを展示します。
4種の音響植物のドローイング計8枚に、図鑑の一節のようなテキストを合わせて展示します。絵を展示するための額も一から作りましたのでそちらも見て下さい!植物標本を観察するように見てほしいので、いわゆる額ではなく標本箱のような厚みのあるものを制作しました。果たして自作したと分かってもらえるだろうか。
このブログでは、かなり前からドローイングを載せたり、メイキングを載せたりとネタバレを繰り返してきましたが、生で見る音響植物はひと味違うと思いますし、他の出展者の方々の作品もものすごく面白いので、ぜひ会場にいらして下さい。実は僕もまだ会場に行っていないので、展示の全体像が見られるのがとても楽しみです。
今週末、土曜日は一日中在廊(もしくは在秋葉原)しています。お時間がありましたら足を運んで頂ければ嬉しいです。プロダクトの卒業制作展以来の規模の大きい展示で、作品もなかなか良いものができたと思いますので、ぜひ多くの方に見て頂きたいです!
以下、イベント情報です。
■概要
アキバタマビ21特別展 「BIOART.JPーバイオメディア・アート展」
2013年2月23日(土)~3月24日(日)
12:00~19:00(金・土は20:00まで)
火曜日休場
■メディア
アキバタマビのページ
http://akibatamabi21.com/exhibition/
CBCNETの紹介記事
http://www.cbc-net.com/event/2013/02/akibatamabi-bioart/
■オープニング・シンポジウム&レセプション
「バイオメディアと芸術」
2月23日(土)17:00~19:00
岩崎秀雄(早稲田大学)、高橋透(早稲田大学)、久保田晃弘(多摩美術大学)
パーティーフード:フードデザイン部(多摩美術大学)
■バイオアート・ワークショップ
3月2日(土)14:00〜17:00
講師:BCL(Georg Tremmel+福原志保)(http://bcl.biopresence.com)
■出展者(五十音順)
秋山慶太、アリ・アルムタワ、石橋友也、