ふしぎデザインブログ

デザイン事務所「ふしぎデザイン」の仕事やメイキングについて書くブログです。

愛知デザインツアー① ARIMATSU PORTAL PROJECTと有松秋祭り

先日、京都工繊大に勤務するデザインリサーチャーの浅野翔くんに誘われて、彼らの拠点から秋祭りを見るイベントに参加してきた。

場所は愛知県の有松。名古屋から名鉄で30分ほど南下したところにある、古くからの街並みが残る街道沿いの町だ。

 

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浅野くんは以前から有松を拠点に「ARIMATSU PORTAL PROJECT」という地域デザインを自主的に試みていて、それが気になっていたので今回お邪魔させてもらったのだった。
経緯を聞いてみると、もともと名古屋の建築事務所で働いている松田考平さんという方が発起人となり、有松駅近くにある「山田薬局」という建物を借り、「有松という町の入り口(ポータル)になるような場所を提供する」という目的で運営しているとのこと。
入り口といっても観光案内所ではなく、例えば外部のクリエイターが有松に興味を持ったときのガイド役になったり、染色工場(「有松絞り」という絞り染が有名)の工場見学を手配できたり、オリジナルの土産物を販売したりといった、より地域のものづくりに入り込むようなもののようだ。

 

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arimatsuportalproject.com

 

イベントは有松の秋祭りを見ながらの食事会だったのだが、建築やプロダクト、webのデザイナーさん、また名古屋市に勤務されている方や有松の街に住む方に聞き取りをされている弁護士さんまで、いろいろな背景をもつ人が集まっていた。
同年代やフリーランスの方が多かったのもありお話もとても面白かったし、持ち寄り形式の会は気楽でよかった。(お刺身を持っていったら醤油がなく…失礼しました)

何より、町内の方が山田薬局の前を通りがかるときに「よう!今日はなにやってんの?」みたいな感じで声をかけていくのがとても良かった。地元の方にきちんと認知されているというか、「近所でなんか新しいことをやってる奴ら」みたいな捉えられ方をされているようで、見ているこちらもなんだか嬉しくなる感じなのだ。

 

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有松の秋祭りは街並みが保存されている地区を3つの町内会の山車が巡るもので、からくり人形が搭載され、提灯がたくさんぶら下げられた山車が曳き回される様子はとてもパワフル!

夕闇があたりを包むと、蝋燭を光源にした提灯がちらちらと瞬きはじめる。山車を迎えるように町の人々のざわめきが広がり、山車を引く若衆の掛け声と溶け合って祭り特有の高揚感が一帯に漂う。
有松の一年の中でこの時期が一番綺麗なんだよねと語る浅野くんは嬉しそうで、こちらも良い機会にお邪魔できたな〜と嬉しくなった。

 

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soundcloud.com

 

 

また来ます!といってその場を後にしたとき、本当にまた訪れ、みなさんと話をしたいなと思った。

 

また来ます!