たいしたことないものを人に見せること
(自戒を込めて書きます)
自分で作ったもの、あるいは描いた絵、作った音楽、文章でも、なんでも良いんだけど、なにか作ったものを誰かに見てもらうことって結構ハードルが高い。
芸事を行う人ならわかると思うけれど、\これを作りました/ と発表することで、そのときの作者のスキルやセンスが見る人にダイレクトに伝わる。だから、上手くいかなかったものを見せることは、自分の力のなさをお披露目していることにもなってしまうだろう。怖い。できればそれは避けたい。自分がダサいやつであるということを悟られたくない。
けれど、それでもそれを見せることでしか得られないものがある。それは第三者の評価だったりとか、意外な人のつながりだったりとか、それなりの自信だったりとかする。それらは一人で作っているだけでは決して得られないものだ。残念ながらそれは間違いない。
今まで会社の仕事以外でいろいろ作ってきたけれど、それらはお金を産んだわけでもないし、コンペで賞をもらえたわけでもない。(とてもくやしい)
でも、何かを作って誰かに見せることで、見知らぬ土地で友人ができたし、ネットの向こう側とも交信できたし、見たことのないものをたくさん見ることができた。それに、何年か続けているうちに、幸いなことに、作ったものに興味を持ってくれる人から言葉がもらえるようになった。(とても嬉しい)
そういった体験を繰り返していると、(もしかして…自分には新しいものを作れる可能性があるんじゃないかな…?)と思えるときがある。もしかしたらそれは勘違いで、作ったものはゴミなのかもしれないけれど、そう思い込むこと、作り続け、発表し続けて、土俵の上に居続けることからしか、新しいもの、価値あるものは生まれない。
土俵から降りてたまるかと念じながら、たいしたことのないものを発信することを続けていこう。なぜならそれは、とても楽しいことだから。
年末に考えていた、「手紙として送れる音楽プレイヤー」のアイデア。埋もれる前に